【元自動車保険会社員が教える】駐車場での事故はどうすればいい?

もしも、事故を起こした場所がマンションやスーパーの駐車場など道路以外の場所だとしても、自動車保険は適用されるのでしょうか?

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テレビのニュースとかでアクセルとブレーキの踏み間違いでお店に突っ込んでしまったというニュースは見た事があると思います。
そこで今回は駐車場で事故が発生した場合についてまとめてみました。


駐車場での交通事故状況

車両事故は道路で発生するイメージがあるかもしれませんが車両事故のうち、26.2%が駐車場内で発生しています。つまり、4分の1が駐車場で事故が起きているのです。


道路では車線によって車の進む方向が決まっています。しかし、駐車場内ではスペースを探している車や駐車しようとしている車、出ようとしている車など車の動きが不規則です。

また、道路を横切る人は少ないですが駐車場の場合は人の行き来も多くなっています。
駐車スペースを探すことに気を取られたり、なかなか空いているスペースが見つからないために気が散ったりと安全確認が不十分になることがあります。

こうしたことから駐車場内での車両事故は意外にも多くなっているようです。


駐車場での事故は交通事故じゃない場合がある

駐車場内での事故は事故全体の約4分の1になりますが、駐車場内の事故は交通事故ではないといわれることがあります。


これは、道路交通法の規定と関係があります。道路交通法でいう交通事故とは、道路上で起こったものをいいます。


私有地である駐車場の場合、道路ではないので基本的には道路交通法は適用されず、交通事故証明書が発行されません。そのため、駐車場内の事故は原則として交通事故ではないという考え方になります。


しかし、私有地であっても「不特定多数の人や車両が自由に通行できる場所」である場合には、「その他の道路」として道路交通法が適用されます。
そのため、飲食店やショッピングセンターの駐車場などの場合は道路交通法が適用されることになります。


これに対して、月極駐車場や個人の駐車場など「不特定多数の人や車両が自由に通行する場所」とは認められなかった場合は、道路交通法が適用されないため、交通事故ではないということになります。


保険の適用はされる?

では、駐車場で事故が起きてしまった場合、保険は適用されるのでしょうか?

人や車が自由に出入りができる大型商業施設などの駐車場で、道路交通法が適用となった場合は、警察に届出をしてから自動車安全運転センターに申請することで、「交通事故証明書」を発行することができます。
その場合道路上と同じ扱いになりますので、人身事故であれば自賠責保険の適用となり、任意保険は物損事故、人身事故ともに適用されます。

逆に、私有地内での事故の場合は交通事故として扱われないため、保険金請求時に必要な交通事故証明書は発行されません。
代わりに「人身事故証明書入手不能理由書」を保険会社に提出することになります。

ただし、実際に保険が適用になるかどうかは書類提出後の審査によって決まります。契約内容や状況によっては適用にならない場合もありますので、契約内容について事前にしっかりと確認しておきましょう!