牛乳を水っぽく感じるのはなぜ?

皆さんは牛乳を飲んで、「いつも飲む牛乳とは違う」、「水っぽい」と思ったことはありませんか?

自分の味覚が変わったのかなと思ったこともあるのですが、とても美味しく感じる時もあれば水っぽく感じる時もあるので味覚は変わってはなさそうです。

 

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そこで今回は、水っぽく感じる原因が気になるので調べてみました。

 

 

 

牛乳は冬の方が美味しい?

乳牛は一般的に、寒さに強く暑さが苦手です。そのため、夏は食が進みません。

食べるエサの量が減り、たくさん水を飲むことによって牛乳の脂肪分が少なくなります。

また、エサも夏は生の青草を食べますが、冬は貯蔵しておいた水分の少ない干し草を食べるので、夏のほうが水分が多く脂肪分が少なくなります。

 

つまり、餌を積極的に食べないこともあり、夏の牛乳は比較的さらっとしていて、さっぱり軽い口当たりになっています。

 

逆に、冬は脂肪分が多い濃厚な牛乳になるようです。そうなると脂肪分が高い=濃厚な牛乳という考え方になりますね。

考えてみると、夏場の牛乳はサラッとした飲み心地だったのでこの理由にも納得できました。

 

「乳脂肪分○○%以上」という表記とは?

一般的な牛乳には乳脂肪分が3.6%前後と記載されているものが多いですね。

しかし、表記をよく見てみると「乳脂肪分○○%以上」となっています。この表記はいったい何を意味しているのでしょうか。


上でも載せたように、牛乳の濃さは夏と冬では違います。
牛乳は一年を通じて脂肪分が一定ではないので、「○○%以上」と表し、その数字は年間を通した場合の最低の時の数値を表記しているようです。


つまり、「乳脂肪分3.6%以上」とある場合は、脂肪分が少ない夏は3.6%ですが、冬はそれ以上ある、ということなのです。


ちなみに、北海道は年間を通して涼しく、牛が草をよく食べて牛乳が薄くなりにくいので脂肪分の年間平均濃度は北海道以外の牛乳と比べると、0.2%程高いと言われています。

 

このことから、北海道には美味しい牛乳多いのかもしれませんね。