皆さんは、京都の「五山送り火」を知っていますか?
お盆には様々な場所で伝統行事が行われますが、京都の「五山送り火」はとても有名ですね。
京都の夏を代表するイベントで、毎年8月16日の20時から始まります。
大文字焼きって何?
関東の一部の地域では、お盆に帰ってきていたご先祖様を再びあの世へ送り出すために、
「大」という字を松明の炎で描く行事で、京都以外でもお盆の送り火として行っています。
京都では、山焼きではないことを周りが分かるように「大文字焼き」ではなく、「五山送り火」や「大文字の送り火」と表現することもあるようです。
大の字に意味はある?
さて、送り火として山を焼くことは分かったのですが、なぜ「大」という漢字で焼くのでしょうか?
明確な理由はありませんが、いつくか仮設があるようです。
①魔除けの意味
「大」という字は、魔除けの象徴でもあるの五芒星の意味があるという説です。
空海が大の字に護摩壇(ごまだん)を組んでいたことから大の字にしたという説です。
護摩とは、供物や願い事を書いた木を焼いて祈願する儀式のことを言います。
③人間に見立てている
「大」という漢字は「一」と「人」という漢字に分解することができます。
これを一人の人間と見立てて、無病息災を願う目的があったという説です。
2022年の五山送り火はどうなる?
最後に、今年(2022年)の五山送り火ですがなんと、3年ぶりに全面点火することが決定されました!!
これまでは見物客の三密化を防ぐため、点火箇所を大幅に減らし、「大」の文字などが判別できない形で行われていましたが、嬉しいニュースです。
※緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が発出された場合は、大幅な見直しや再検討が行われるようです。